一昨年のアマチュア無線再開局以来、ずっと短波。
一方、名古屋にいる息子は2m/430MHz。
なので、まだ息子と交信したことが無い。
息子が大学にノードを立てて、八重洲のWires-Xを始めたそうなので、こちらでも430MHzを始めてみようと思った。リグはFT-991Aなので、アンテナさえ準備すればOK。
430MHzは波長70cmで、短波の世界から比べてみるとアンテナが簡単そう。一から自作してみようと思い立った。
ネットでなるべく工作が簡単そうなものを探してみる。当然バーチカルだと思っていたが、こんなのを見つけた。
https://www.jamsat.or.jp/features/cheapyagi/index.html
八木アンテナが、細いアルミ棒と銅棒だけでできるそうだ。
難易度が高そうな給電部も、銅棒にはんだ付けするだけ。
φ3 アルミ棒2m分、φ3銅棒1m、杉の板90cmを、近所のホームセンターで、占めて700円。
これに、部屋に転がっていた5D-FB同軸ケーブルの端切れ(3mぐらい?)と、M型オス(MP)コネクタ1個で、材料は以上。あと、はんだも必要。
作る前に、MMANAでアンテナのシミュレートをしてみた。
このアンテナ、給電部がJ型で、どうしていいのか分からないので、とりあえずダイポールだということにしてみた。
すると、目標の430.7MHzでVSWRが2.5を超えてしまうことが分かった。最低点でも2.0を超えてしまうらしい。
なんとなく、反射器はもう少し長い方が良いような気がしたので、少しずつ長くして見た。元の設計が340mmだったのを400mmにすると、430MHzから435MHzまでVSWRが1.7より小さくなる。
ということで、反射器400mm、輻射器330mm、導波器を順に315、305、305、279mmとした。
工作には1時間もかからなかった。
棒を切って、板に穴をあけて、ケーブルを棒にはんだ付けして、MPコネクタを付けるだけ。
こんな感じ。手作り感満載。窓から、Wires-Xのノードの方向に向けている。
特性はこんな感じ。一発でこうなったので、特に調整なし。もう少し輻射器が短くても良いかもしれないが。
こんないいかげんな工作で、堂々と世間様にそれなりの電力で電波を出していいなんて、つくづくアマチュアって特権ですね。