良く晴れた日曜日。普段なら海に出て魚釣りをするか、バイクで遠出するような日。
パソコン画面のウォーターフォールを流れてくる、たくさんの無線信号。
朝方は北米からのからの入感が多かったが、日が高くなるにつれ、だんだん西に移動してくるのが分かる。中国から、カザフスタン、ウクライナへ。多分夕方にはヨーロッパから入感するだろう。

アマチュア無線の海外交信(DX)の第一歩、WAC(Worked All Continents:6大陸と交信)アワードまで、あと残すは南米大陸のみ。 
南米大陸は地球の裏側。いままで1回だけ入感を見たことがあるのみ。
今日の電波伝搬予報では、南太平洋の真ん中に電離層の大きな穴があって、かなり不利な条件。

チャンスは昼過ぎ。昨日はアンテナを再調整して万全の態勢で臨んだが、入感は全く無かった。
今日は朝からワッチを続けている。しかし入感は空しく西に移動している。

良く晴れた昼下がり。
雑誌を読みながら、横目でふっと画面を見ると、プリフィックス”LU”の文字。
アルゼンチン。
かなり強い信号。JA(日本)局が群がっている。

震える手で、素早くコール。
3回目で返答。こちらの信号は届いているようだ。入感信号も十分強い。
信号強度を交換しあい、無事73(セブンティースリー:さよなら)まで完了。
6大陸完成。やっと、DXの入り口に立てた。

_cfimg-8528837486857103901

——

2か月前。
春から大学に入って名古屋で一人暮らししていた息子が、夏休みで帰省してきた。
なぜか話題はアマチュア無線。
なにそれ。
「アマチュア無線同好会」に入ったのは知っていたけど、実質パソコンのプログラムを作る同好会じゃなかったっけ?まさか今時、本当にアマチュア無線をやっているとは。

そういえば、僕も学生時代に2級を取ったんだった。友人のおさがりの無線機で開局もした。
コールサイン”JF2EQC”。

ロフトの物置に潜って探してみると、当時の無線局免許状が見つかった。すごく懐かしい。
小学生のころ、「海外との交信」にあこがれて、大学に入ってから流行に乗って免許を取って、でも電波を出すことなく、そのまま。

急激に当時を思い出して、懐かしさついでにアマチュア無線雑誌を立ち読みしていると、「FT8モード」という魔法の言葉。
パソコンで、アマチュア無線の短波に載せて文字通信。人間には聞き取れないような弱い信号でも交信できる。夢のような方式。

こうして、DX Century Club(DXCC:世界339地域中、100地域以上と交信した人たちの集まり)を目指す、ゆるい戦いが始まった。


Share on Facebook

カテゴリー : radio

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です